ルーシッド職務経歴書の書き方

転職や中途採用求人に使えるルーシッド職務経歴書の書き方を具体的な事例をもってご紹介します。

ルーシッド職務経歴書サービスによる、職務経歴書の書き方ガイド

リストラで人生は否定されない。「会社都合により退職」でしかない。

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Q. リストラに合い、転職することになりました

リストラされてしまい、仕方なく転職先を探しています。 新しい会社でもまたリストラされるのではないか、それ以前に採用されないのではないかと考えると不安でいっぱいで、どう書類をまとめていいのかわかりません。

A. あなたの経験や実績は宝

リストラや倒産など、会社の都合で転職を余儀なくされれば、誰でも自信ややる気を失い、将来への不安でいっぱいになるでしょう。 しかし、転職活動を始めたからには落ち込んでばかりはいられません。 これまで築き上げてきた経験や実績を必要としてくれる会社と出会い、その会社に採用してもらうためには、「リストラに合い退職せざるをえなかった自分」へのこだわりは捨て、「自分がこれまでにわたって積み上げてきた経験や実績」を客観的に分析し、「今の自分が貢献できること」をポジティブにアピールしなくてはなりません。

「前職と同じ」ことにこだわらず、また「雇ってくれるならどこでもいい」といった卑屈な姿勢はやめて、いっそ開き直って「前の会社に勤め続けていてはできなかったこと」を探しチャレンジするくらいの気持ちでのぞめば、新しい視野が開けるかもしれません。

経験や実績のリストアップ

まずは、これまでの経歴と、実績を改めて書き出してみましょう。 勤続年数が長いことは、新しい職場でもまた長く勤務してくれるに違いない、と採用側は期待します。 しかし、職務経歴が単調な内容だと、実務能力や熱意に乏しいのではないかと疑われてしまうことになりかねません。 時系列にこだわらず、自分がこれまでにやってきたことをアピールできる形に編集していきましょう。

もし幸いにも書くことがありすぎる場合は、すべてをそのまま羅列してしまっては、膨大で読みにくい資料と同じことになってしまいます。 希望職種とマッチする実績やスキルをピックアップして、それらを中心に見やすく編集しましょう。

一方で、同じ仕事に長くついていたために特筆すべき内容が見当たらず、行が埋まらないと頭を悩ませることもあるかもしれません。 実績や受賞歴、社内研修などはもちろん、手がけた仕事や日常の業務も振り返って、まずは細かくリストアップし、応募企業につながる点をチェックしてみましょう。 自己PR欄を利用して、自分がこれまで仕事に対してどのように向き合ってきたかをアピールすることも大切です。

退職理由について触れる際、リストラや倒産で退職する場合は簡潔に「会社都合により退職」と記入します。 自らを過小評価する必要はありませんし、リストラの対象となってしまったことを言い訳する必要もありません。 しかし、「退職を奨励されたため」といった書き方は印象を悪くしかねないので避けた方がいいでしょう。

職務経歴の浅い若者が転職するために抑えておきたい採用側の目線

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Q. 経歴が浅いことが気になります

大学卒業後、事務職で働いているのですが、もともとの希望だった販売職へのあこがれを捨てきれず、転職を考えています。

まだ勤め始めて1年と少しなので、根気がない人間だと思われないでしょうか。 職務経歴書に書くこともあまりなく、どうアピールしていいのか不安です。

A. 向上心があるマナーを弁えた若者は嫌われない

確かに、社会に出て1-2年の転職では、またすぐに転職してしまうのではないかという不安を採用側に植え付けてしまいかねません。

いい加減な人間ではないということを印象付けるために、「自己PR」や「志望動機」はフル活用して転職の動機を明確にし、今後長く働きたいという意欲をアピールしましょう。 前職が自分に合わなかった、といったネガティブな表現は控えたほうが賢明です。 前職を経験した中で、本当にやりたい職種が見つかった、など前向きな言葉でつづり、今後どのように働いていきたいか、といった将来目標についても触れておくといいでしょう。

実績や実務経験が少ないことは採用側も理解していることですが、それに甘えず、スキルアップに向けて勉強している姿勢を見せましょう。 新人研修も社会人としての立派なスキルです。 前職で経験したことや勉強したことは、短期間であっても十分評価されることなので、なるべく丁寧に具体的に記しましょう。

希望職種にマッチした業務内容などがあれば、そこは目立つようにアピールしましょう。 その他の項目も、箇条書きを用いて見やすくまとめれば、紙面の空白を目立たなくすることができます。

また、書類の作成はどんな人でも丁寧にするべきですが、経歴が浅いことで社会人としてのマナーが身についていない、と思われることは避けなければなりません。文章中の敬語の使い方などにも気を配りましょう。

主婦・主夫の再就職でアピールするべき点とその準備

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Q. 主婦ですが、再就職を考えています

結婚を機に一旦仕事を辞めましたが、もう一度正社員として働こうと思っています。 ブランクがありますが、履歴書や職務経歴書ではどのようにアピールすればいいのでしょうか。

A. 意欲・能力・育児

結婚や出産を機に退職し、子どもの手が離れてから再就職する場合は、かなりのブランクができてしまいます。

いきなりの正社員採用は採用側にとっても不安材料が多いものですが、専業主婦・主夫からフルタイムの正社員へ、がらりと生活が変わってしまうことを考えると、求職者側としてもハードルが高いと言えるでしょう。

出産後、後々もう一度正社員として働きたい、と考えるなら、早いうちからさまざまなことに意識をめぐらせて生活を送るといいでしょう。

PTAの講習会や学校から配布された講座でも意欲的に臨めば自己啓発につながりますし、ちょっとした時間で通信講座を受講したり、カルチャースクールに通うこともできるでしょう。 意外に思われるかもしれませんが、PTA、子ども会、習い事の役員など、子どもに関する保護者の活動も、組織として活動するいい経験となります。

また、短期のアルバイトやパートも、雇われて仕事をする経験はビジネス感覚を取り戻すのに役立ちます。

採用担当者は、採用された応募者がなるべく早く職場になじみ、戦力となってくれることを期待しています。 スキルや知識の穴埋めがなるべく少なくすむ人材を求めるのはもちろんのこと、職場で周りとうまくやっていけるのか、残業や出張などがある場合どの程度動けるのかもチェックしようとするでしょう。

いざ就職活動を開始し、職務経歴書を書く場合は、企業側の不安を払拭し、さらにこちらの熱意を伝えるために以下の三点を中心にアピールしましょう。

主婦・主夫から正社員へ、再就職したい場合のアピールポイント

  1. 正社員として働きたい理由
  2. ブランク中に行っていた勉強、スキルアップ、アルバイト、PTA活動など
  3. 子どもの手が離れている、または育児中でもフォローがあり、正社員でも問題なく勤務できること

正社員として働きたい理由は?

パートやアルバイトではなく正社員での採用を希望していることについて明確に、簡潔に記しましょう。

  • 子育てがひと段落し、以前働いていたこの業界でもう一度働きたかった。
  • 夫・妻がリストラに合い、パートナーとして家計を支えたい。
  • 夫・妻と離婚(または死別)して一人で家計を担うことになった、など

ブランク中に行っていたスキルアップは?

離職中も仕事に対する熱意があった、向学心を持って生活していた、というアピールは大切です。受けた講座や勉強の成果なども細かく記しましょう。

  • 希望職種を意識してスクールに通っていた。以前取得した資格のレベルアップを目指している。
  • 以前と同じ職種でもう一度働きたい場合でも、退職前の知識やスキルは古くなっている可能性があるため再勉強した。
  • パートやアルバイトをして一定時間就労することに体を慣らし、ビジネス感覚を取り戻している。
  • 子供会やPTA活動で役員として働き、書類づくりや組織としての活動を経験している、など。

育児状態について

夫・妻のリストラや離婚、死別によるパートナー不在で急に働くことになった場合は、まだ子供の手が離れていないこともあるでしょう。 育児中の場合は、子どもの急病で仕事を遅刻、早退、欠勤する可能性が心配されます。

実家が近いので子どもを見てもらえる、延長保育が可能な保育園である、病児保育施設が近くにある、など、育児のフォローについてもしっかりと言及しておく必要があります。